山田の日記

外資系消費財メーカーから情報サービス系企業に身を移し平民として働いてる中の人のブログ

KDDIに見るポータル戦略構想とかをまったり考える

2014年10月16日の本日KDDIがWEB系コンテンツ企業のへの買収、出資及び提携という発表を行った。

KDDI、スマホ向けに新ポータル構想——nanapiとビットセラーを買収、VASILYに出資 - TechCrunch

また、Gunosyへの大型投資とナタリーの買収とコンテンツへの投資を積極的に直近の買収履歴から見るとうかがえる。

GunosyにKDDIが推定12億円の大型出資——社外取締役に元Facebook森岡氏 - TechCrunch

KDDI、ニュースサイト「ナタリー」買収 :M&Aニュース :企業 :マーケット :日本経済新聞

本記事では、彼らが見る未来の構想展開を推測したい。構想展開を述べる前に前提条件と認識の確認を行う。

スマートフォンデバイス台頭の話
・現在、2014年時点でスマートフォンの国内普及率が54%に達した。

平成26年3月実施調査結果:消費動向調査 - 内閣府

・今後、4年後の2018年までに80%になると言われている。

NRIが5年後を予測:スマホ普及で激変するICT市場、ウェアラブル端末やECサービスが“成長株” - Business Media 誠


→上記背景により現在PCの閲覧時間が減少傾向にあり、スマートフォンへの閲覧時間が増加傾向にある。
→つまり閲覧時間を携帯キャリア会社が奪いに行く事が出来る時代が形成されつつある。


★携帯キャリア業界全体の話
・キャリア会社に対して、サプライヤー観点として強大な力を持つAppleというプレーヤーが現れた。
→携帯キャリア会社側のバイイングパワーの弱体化。
→日本での現在のiPhoneのシェアは57%となっている。

国内スマホ市場、iPhoneのシェアは57%、5s売れ行きなお好調 - TeachMe iPhone


SoftBankという携帯キャリア会社がシェア率を大きく増加させている。→携帯キャリア会社のシェア率という観点からは三社横並び状態になった。

スマートフォンの話
スマートフォンガラパゴス携帯と比較した特異点を説明する。
スマートフォンよりWEBにアクセスが出来るようになった。

・アプリケーション(アプリ)という存在。
→ユーザーはアプリとWEBの二つを利用する様になった。

・OSはiOSAndroidという2つのOSによって支配されている。
→携帯キャリア会社は独自にプリインストールでアプリを導入出来ない。また、iPhoneにいたってはいっさいのプリインストールアプリを認可していない。

★ソフトウェアの世界の話
・OSとアプリによって大きくソフトウェアの世界はGoogleGoogle playAppleApp storeという存在に支配されている。また、二つのstoreは決済もまた支配している。

・一方でアプリの世界とは別にWEBの世界があると上述した。
スマートフォンにおけるWEBの世界は検索エンジンというプラットフォームが介しながら、WEBの世界を旅する。

★比較の話
ポータルとプラットフォームの話をするには現在存在するプラットフォームとポータルと今回のプラットフォームとポータルを比較する必要があると考えられる。比較する理由は、類似点およびKDDIのプラットフォーム(ポータル)の特異点を見出す為である。各論はそれぞれおおまかに論じる。

・端末というプラットフォームレイヤーの話
端末におけるプラットフォーマーとは、サムスンのギャラクシーやソニーのエクスペリアやAppleiPhoneなどである。その上にはOSがありさらにその上に様々アプリプレイヤーがいる。

・OSというプラットフォームレイヤーの話
過去の話をすればWindows 7などもOSプレイヤーである。OSは各アプリを支配するプレイヤーである。
スマートフォンの話をすればiOSAndroidという存在である。

・アプリというプラットフォームの話
Facebookやモバゲーやツイッターは各アプリを支配する。
Facebookの上にはさらに別のアプリが存在する。例えばジンガといったアプリが存在し、アプリを支配している。それらの上にエコシステムが存在し、ビジネス拡大をしている。

・ストアというプラットフォームの話

App storegoogle playというストアが存在し、アプリの販売を行っている。アプリ側はそれらの上でビジネスを展開しており、アプリ側で発生した課金の手数料を2つのプラットフォームは獲得している。

・WEBというプラットフォームの話

モバイルでは、Google、Yahoo、AmazonFacebook等のWebサービスの中心となっている。

特に検索というWebサービスの入り口を抑えているWebサービスGoogleやYahooはWebサービスへのトラフィックの入り口となるので大きな役割を果たしている。

 

★構想の話

さて、前提条件の話が整ったので、今回の本題の論点を論じたいと思う。

私は、今回のKDDIの話はアプリとWEBという横の繋がりにおけるプラットフォームを狙ったものだと考えている。しかしながら彼らの特徴は上にのるという概念ではなく、【横に繋がる】という全く新しい構想である。上に載るのではなく、横につながるとはどういうことか?

なぜKDDIのSyn.は「中心がないポータル」なのか? - それ、僕が図解します。

本ブログで示している様に、中核サービスがないのである。ノリのような役割を果たすのがsyn.なのである。

これはどういう意味をさすのか。

Goolge PlayとApp Storeの接触点とGoogle検索とYahoo!検索からの依存回避にはなると考えられる。ポートフォリオ化され、リスク回避にはなると思う。流入入り口が拡大かされ、自分たちのあみの中にユーザを入れ回遊させる事ができる。

また、回遊させることでさらにコンテンツ強化がされ、あみが強化され、SEO、ブランド力、認知度等の向上がされるという好循環に入ると思う。

★仮説
・横の繋がりは一定の効果をもたらすと考えている。
アプリ間、WEB間におけるか回遊はコミュニティーファクトリーなどのアプリ間連携を見る限りでは、ある程度のユーザー数を獲得することが実績としても出ている。

・しかしながら、iDやメールアドレスを抑えるような引力をもたないが故にユーザの真の囲い込みが出来ないのではないかと考えている。
また、アプリレイヤーとWEBレイヤーからの脱却ではやはり上位のOSレイヤーやストアレイヤーのダブルプラットフォームからのリスクもあるだろう。また、世界展開が難しいものと考えられ、楚の国であるKDDIを中心とした合従連衡は内部の脱退や結束力のほころびからも崩壊するかも知れない。

さらにDocomoSoftbankYahoo!)といったプレイヤーがこれらのプラットフォーマーにどのように展開をはかっていくのか非常に楽しみではある。

そして、ユーザにとってこれは良いことなのか?選抜された「良質なサービス」コンテンツだけが提供されると謳っている。画一された情報元からの提供だけがされ、それ以外のサイトは排除された世界である。これってどんな世界だろうか。

 

ポイント・決済・会員化等のデータ・メールアドレス・可処分時間・可処分所得

等はGoogleAppleAmazon・WeChat・テンセント・Facebook・LINE等の企業も狙っており、簡単にはいかないのがこの世界である。だから面白い。ひとまず展開を見てみたいと思う。